温泉、地球からの贈り物
Onsen (hot spring), a great present from the earth.


温泉は“地球からの贈り物”です。それは不思議な能力を持った液体です。温泉には神経痛をはじめ消化器系、循環器系の疾病に至る広い治療効果があります。このことはローマ時代、そして万葉の昔から知られていました。

しかし、温泉による治癒のメカニズムは、最新の医学でも解明され説明され尽せないようです。

地球上の生命の起源は、海底での高温の熱水(温泉)が噴出している周辺であったようだと考える研究者が多くいます。それというのも、1977年に米国の潜水調査船アルビン号が、ガラパゴス海嶺で、また1979年に東太平洋海嶺の水深2千5百メートルで高温の熱水(温泉)の噴出を発見し、しかもその周辺にだけ、他に比べ、千倍以上の多くのバクテリアや生態系を確認しました。高温の温泉、360℃以上もあるという、熱水の噴出している深海という環境が、生命が発生した時の地球の環境にきわめてよく似ているのではないか、と考えられ始めているからです。
--- 参考文献「海はどうしてできたのか」藤岡換太郎、著2013年

そこで、敢て大胆な仮説を試みると、次のようになります。
太古の昔、温泉が地球上の至る所で湧出していた頃、当時一個の細胞でしかなかった我々の祖先が生命体として体を成すまでの数十億年という悠久の時間、温泉と共に進化し、温泉の有機物(栄養分)を吸収していたとすれば、温泉が現代の私たちの細胞を刺激し、その一個一個に力を取り戻せと呼びかけるのは当然のことでしょう。つまり、温泉の不思議な能力とは、人間が本来持っている「治癒力を目覚めさせること」と説明できるのではないでしょうか。

この貴重な地球の贈り物を、人間に、そして社会に最も適した形で利用することが、細胞一個の末裔である私達の責務です。温泉・地熱プランニングも、25年に亘り---降った雨が温泉となり再び地上に湧出する永い永い時間と比べるとほんの僅かですが---培ってきた経験を活かして、温泉を人の健康に役立つ、社会に貢献できる技術、知恵とは何なのかを探し求め、そして一緒に考え、発言していきたいと思っています。

さて、私達の社のマーク を見てください。温泉に枠(囲い)をしてあります。太古の昔、温泉が至る所で噴出し、溝や川、海へと流れてゆくさまを想像してください。そこではまだ、人類は温泉の不思議な能力を知らないし、恩恵にも浴していません。流れ去る温泉に「枠」を設置していないからです。「枠」をして始めて「風呂」が出来るわけです。
この「枠」こそ人の知恵であり技術であり、まさに A I ( Artificial Intelligence ) ではないでしょうか。社会へ貢献できる温泉の形でしょう! それを皆で創り出そう、というプロポーザル・マークなのです。

温泉・地熱プランニング
  代表  酒井 義幸